伊吹おろしの寒風のもと、古式伝承製法で酒を醸す。この土地ならではの気候と水を使って、知多半島の日常に寄り添うお酒造り。木甑、麹蓋など伝統的設備を使用し、赤味噌・たまり醤油の食文化圏にある酒として、食事に寄り添う酒造りを行う。
嘉永元年(1848年)、常滑焼で有名な知多半島常滑市に澤田酒造が創業。175年以上の歴史を持ち、「白老」の名は、米を白く磨くことと、長寿・円熟した技術を意味する「老」を組み合わせた。明治時代には現代日本酒醸造技術の基礎となる「速醸法」の開発に貢献し、日本酒業界の発展に寄与。伊吹おろしの寒風のもと、木甑(きごしき)や麹蓋(こうじぶた)などの伝統的設備を使用した古式伝承製法を守り続ける。愛知県内で唯一、麹蓋をコンスタントに使用し続けており、200~300枚の麹蓋を保有。2007年より6代目の澤田薫氏が経営を承継し、「伝統の守り」と「新しい挑戦」のバランスを保ちながら、地元知多半島産の「若水」や「夢吟香」「山田錦」を使用し、赤味噌・たまり醤油の食文化圏にある酒として、食事に寄り添う濃醸旨口の酒造りを展開。酒粕の飼料化や地元食材とのコラボレーションなど、革新的な取り組みも積極的に行っている。