安政3年(1856年)創業、名古屋市緑区大高町で160年以上の歴史を刻む酒蔵。主屋は安政5年(1858年)建築、醸造棟は大正元年(1912年)建築で、名古屋市認定地域建造物資産第80号に認定された歴史的建造物を大切に保存。『地元で愛されるお酒』を目標に少人数・手造りでこつこつと酒造りを行い、『大吟醸 荒ばしり』は2000年から2015年までに全国新酒鑑評会で金賞を12回受賞。毎年2月最終日曜日には近隣の山盛酒造と共に『蔵開き』を開催し、地域に根差した酒蔵として愛されている。
安政3年(1856年)創業。日本武尊(ヤマトタケルノミコト)が東夷平定の際、大高の地に立寄り、氷上姉子神社の宮簌媛命(ミヤスヒメノミコト)に草薮の剣を預け、後に宮簌媛命が熱田神宮を構えて御奉されたという神話の舞台。明治18年頃には大高に9軒の酒蔵があったが、現在は神の井酒造・山盛酒造・萬乗醸造の3軒。三代目当主久野友一が熱田神宮の御斎田を御寄進させて頂いた御縁により、御神井の水の如きであることから『神の井』と命名。大高の酒造の起源は江戸期元禄年間(1688-1704年)に遡り、尾張藩の御用酒蔵として武家商法の一環として発展。現在も名古屋市認定地域建造物資産に登録された歴史的建造物を大切に保存しながら、伝統的な酒造りを継承している。