明治25年(1892年)創業の萬年亀酒造は、福岡県久留米市三潴町に位置する西日本唯一の玄米日本酒製造蔵。伝統的な日本酒造りと革新的な製法を融合させ、玄米の持つ生命力と栄養価値を最大限に活かした「琥珀のつぶやき」や、独自のドリップ製法で醸造する「大吟醸ふくろこし」など、健康志向と高品質を両立させた日本酒を製造。久住山系の清冽な天然地下水を使用し、平成9年には全国新酒鑑評会で金賞を受賞するなど、その品質は全国的に高く評価されている。
萬年亀酒造は明治25年(1892年)、かつて「九州の灘」と称された酒どころ三潴郡(現久留米市)に創業。最盛期には100蔵近い酒蔵がひしめくこの地で、西日本唯一の玄米日本酒製造元として独自の道を歩む。日本酒の起源が栄養ドリンクであったという考えのもと、玄米の持つ栄養成分と生命力を最大限に活かす製法を確立。主力商品「琥珀のつぶやき」は一切精米せず、玄米の風味と力をそのままに、久住水系の天然水を用いて手搾りで仕上げる。大吟醸ふくろこしは、酒袋を槽内に吊るす独自のドリップ製法により、雑味のない純粋な味わいを実現。平成9年には国税庁主催全国新酒鑑評会で金賞を受賞するなど、伝統と革新を融合させた酒造りが高く評価されている。現蔵元の塚本喜博氏は劇団四季出身という異色の経歴を持ち、芸術的感性を酒造りに活かしている。毎年4月から12月は酒蔵を公開し、日本酒愛好家に製造工程の見学と試飲の機会を提供。福岡県産いちじく「とよみつひめ」を使用したリキュールなど、地元農産物を活用した商品開発にも積極的に取り組み、地域農業の発展に貢献している。