小林酒造本店は寛政4年(1792年)に福岡県宇美町で創業した230年以上の歴史を誇る老舗酒蔵。代表銘柄「萬代」は二代目が発見した亀に似た奇石から「亀は万年」の故事に因んで命名された縁起の良い日本酒。福岡県で唯一「立春朝搾り」に参加する蔵元として、立春の早朝に搾りたての新酒を届ける伝統行事を継承。三郡山系の清冽な伏流水と糸島産・水間産の厳選された地元米を使用し、8代目当主・石蔵理介杜氏のもと、伝統技術と現代的感性を融合させた高品質な日本酒を醸造している。
小林酒造本店の歴史は寛政4年(1792年)、初代・小林作五郎が福岡県宇美町で酒造業を開始したことに始まる。江戸時代後期の創業以来、代々小林家が経営を継承。二代目・勝平の時代には、散歩中に発見した亀の形に似た奇石から着想を得て、「亀は萬年」の故事にちなんで代表銘柄「萬代」を命名。この縁起の良い名前は、長寿と繁栄を願う日本酒として地域に愛されることとなった。明治31年(1898年)には、六代目作五郎の時代に全国品評会で金賞を受賞し、明治天皇から御嘉納を賜るという栄誉に浴した。これにより小林酒造の名は全国に知れ渡ることとなる。平成に入ってからは、福岡県で唯一「立春朝搾り」に参加する蔵元として、節分の夜から立春の早朝にかけて搾った新酒を、その日のうちに消費者に届けるという日本の伝統行事を守り続けている。2020年には38歳の若さで石蔵理介氏が杜氏に就任し、8代にわたる伝統技術を継承しながら、現代の嗜好に合った酒造りにも挑戦。年間約200石(36,000リットル)の小規模生産ながら、その品質の高さから米国や香港への輸出も行い、日本酒の国際化にも貢献している。
蔵見学が可能で、5名以上のグループで事前予約が必要です。蔵元に隣接した直売店「萌代酒工房」では、清酒だけでも約20種類、その他焼酎やリキュールなどこだわりの製品が揃っています。熱燗にした地米や酒粕を使用した菓子などの地元の特産品も購入でき、試飲も楽しめます。
明治31年(1898年)に六代目作五郎の時代に全国品評会で金賞を受賞し、明治天皇から御嘉納を賜るという栄誉に浴しました。また、福岡県で唯一「立春朝搾り」に参加する蔵元として、宇美八幡宮の神主さんのお払いを受け、無病息災・家内安全・商売繁盛・疫病撤退などを祈願した縁起のよい限定酒を毎年提供しています。この特別な日本酒は全国的にも評価され、传統的な日本の文化と酒造り技術を次世代に伝える重要な役割を果たしています。
福岡県糕屋郡宇美町宇美2丁目11-1