相模原市緑区の山間部に位置し、1844年創業の歴史ある酒蔵。「次世代を醸す」をモットーに、丹沢山系の清冽な水を使用して伝統的な寒造りで日本酒を醸造。代表銘柄「相模灘」を中心に、純米酒、本醸造、焼酎、梅酒など多彩な商品を展開。
弘化元年(1844年)創業の久保田酒造は、相模原市緑区根小屋の地で180年の歴史を刻む老舗酒蔵です。創業当時、相模川から酒を船で運んでいたことから主要銘柄を「相模灘(さがみなだ)」と命名。この名前には、相模の海のような広がりと豊かさへの願いが込められています。山間部の冷涼な気候と丹沢山系の清冽な湧水に恵まれ、10月から3月にかけての寒造りで丁寧な酒造りを実践。母屋は神奈川の建築100選にも選ばれており、歴史的価値も高い建造物です。「次世代を醸す」という理念のもと、伝統的な製法を守りながらも新しい挑戦を続け、純米酒、本醸造、焼酎、梅酒など多彩な商品展開で地域に愛される酒蔵として発展。梅酒教室などのイベントも開催し、日本酒文化の継承と地域交流にも積極的に取り組む、まさに相模の歴史と未来をつなぐ蔵元です。
直売所は年中無休で営業時間は10:00~17:00(支払いは現金のみ)。酒蔵見学や試飲販売を実施し、蒵元杜氏の久保田晃さん自らが丁寧に解説。JR橋本駅からバス30分『無料庵』下車徒歩1分。現在は新型コロナウイルス感染症の影響で電話予約や問い合わせを停止し、お問い合わせフォームからの連絡が必要。
令和2酒造年度全国新酒鑑評会で純米大吟醸が受賞(山田錦100%使用)。丹沢山系の清冽な湧水を使用し、吟醸造り技術で米の旨味を引き出した食中酒としてバランスの良い酒質を追求。画月や山田錦、美山錦10号、雄町などの酒米を使い分け、それぞれ異なる特徴を活かした多様な味わいを創造。