明治26年(1893年)創業、広島県安芸郡熊野町唯一の酒蔵。『大号令』ブランドで知られ、王政復古の大号令にちなんだ名前を持つ。2020年に廃業の危機に直面したが、2022年に新体制で再始動。『酵母にとってハードコア、口当たりは軽い酒』をコンセプトに、木製甑(こしき)や麹蓋など伝統的な道具を使い、『広島で最も親しみやすい酒蔵』を目指している。
馬上酒造は明治26年(1893年)、広島県安芸郡熊野町城之堀で創業。熊野町は伝統的な筆の産地として知られ、同蔵は町内唯一の酒蔵として地域に根ざした経営を続けてきた。最盛期には年間900石を製造していたが、時代の変化とともに生産量は減少。2020年、4代目の馬上英雄氏が70歳を超え、新型コロナウイルスの影響もあり廃業を決意。しかし、竹鶴酒造(広島)と北島酒造(滋賀)で修行を積んだ36歳の村上和哉氏が新杜氏として参画し、2022年(令和4年)に法人化して再始動を果たした。村上杜氏は木製甑での蒸米、自然放冷、麹蓋製法、和釜など伝統的な製法にこだわり、128年の歴史を未来へつなぐ。『大号令』のラベルには、馬上家の名前にちなんだ向かい合う馬の『馬上杯』のモチーフが描かれ、地域の誇りと伝統を今に伝えている。
伝統的な酒造りを間近で体験できる蔵見学は事前予約制で受け付けています。木製甲や麻鹹蓋など、無くなりつつある伝統的な道具を使った酒造りを見学でき、『広島で最も親しみやすい酒蔵』として地域の方々に愛されています。熟野町唯一の酒蔵として、筆の産地としても知られる歴史ある街での酒造りを体験できます。
明治26年創業以来128年の歴史を持つ伝統ある酒蔵で、これまで地域の方々に愛され続けてきました。一時廃業の危機に面しましたが、令和4年に竹鶴酒造や北島酒造で修行を積んだ新杜氏が新たな李氏として参画し、再始動しています。『大号令』は王政復古の大号令にちなんだ歷史ある銘柄で、地域の誇りとして継承されています。
〒731-4211 広島県安芸郡熊野町城之堀2-5-16