明治23年(1890年)創業の歴史ある酒蔵で、元々は目野酒造として運営されていましたが、2018年に柳川酒造株式会社として再立しました。柳川市唯一の日本酒蔵として、筑後川河口付近の貝殻層の地下水を使用して日本酒を醸造しています。この水はミネラル豊富で鉄分や細菌が少なく、酒造りに最適です。代表銘柄「国の寿」は国の平和と発展を願って命名されました。
柳川酒造の歴史は明治23年(1890年)、初代目野忠吉が創業したことに始まります。当初は酒業を始める前に、筑後地域の名物であるハゼの実を使った和ろうそくの製造を行っていました。その後、日本酒醸造業に参入し、代々目野家が経営を継承してきました。目野酒造として長らく運営されてきましたが、2016年に突然の停止と破産を経験しました。しかし、2018年で4月に柳川酒造株式会社として再立し、柳川市唯一の日本酒蔵としての地位を取り戻しました。現在も伝統的な酒造り技術を大切にしながら、地域の文化と経済に貢献しています。
蔵見学が可能で、直売店「柳川地酒蔵」では日本酒の試飲をすることができます。熱売時間8:30〜17:00(代表部)、10:00〜16:00(店舗)で運営しています。アクセスは西鉄大牟田線柳川駅またはJR鹿児島本線筑後船小屋駅からタクシーで10分、車では九州自動車道八女ICから約30分またはみやま柳川ICから約20分です。
柳川市唯一の日本酒蔵として、地域の文化と経済にとって重要な存在です。特に「国の寿 純米大吟醸」は山田錦を35%まで磨い、低温で丁寧に醸造された逸品です。また、「国の寿 特別純米 寿限無」は山田錦と夢一献を交配して生まれた特別栽培米「寿限無」を使用したこだわりの酒で、地域の貝殻層の地下水を使用した唐一の品質を誇っています。
福岡県柳川市三橋町百町766番地