天保8年(1837年)創業の林龍平酒造場は、福岡県京都郡みやこ町に位置する京築地区唯一の造り酒屋です。英彦山系の伏流水を仕込み水として使用し、代表銘柄「九州菊」を製造しています。昭和10年に「若草」から「九州菊」に銘柄を変更し、以来約90年にわたって地域に愛される地酒として親しまれています。米の旨味と爽やかな飲み口を大切にした酒造りを心がけ、健康的で楽しく飲み味わっていただけるお酒を広めることを理念としています。
林龍平酒造場は天保8年(1837年)に創業し、現在5代目の林龍平氏が代表を務める187年の歴史を持つ老舗酒蔵です。創業当初は「若草」という銘柄で親しまれていましたが、昭和10年(1935年)に3代目林九郎氏が、植物の中で最も好きな菊の花を名前につけ「九州菊」と命名しました。菊の漢名「究極」の意味を込め、究極の酒造りを目指す思いが込められています。今川沿いに建つ「九州菊」と書かれた煙突は、かつて炭鉱全盛期に酒造りに使用されていたもので、現在も酒蔵のシンボルとして親しまれています。地元京築地区との結びつきを大切にし、「地酒とは地元の人に愛されて初めて地酒といえる」という理念のもと、手造りにこだわった酒造りを続けています。平成21年には全国新酒鑑評会で金賞を受賞し、技術の高さが評価されています。
酒蔵見学については要事前連絡。みやこ町は福岡県北東部に位置し、北九州空港から車で約30分、福岡市から車で約1時間30分の立地です。豊前国府・国分寺跡などの文化遺産が点在する風光明媚な町で、英彦山系の自然豊かな環境の中で酒造りを見学できます。見学を希望される場合は事前に酒蔵へお問い合わせください。
平成21年(2009年)全国新酒鑑評会金賞受賞。この受賞技術を継承し、純米大吟醸「歓びの絆」として商品化されています。187年の伝統を誇る老舗酒蔵として、手造りにこだわった品質の高い酒造りが評価されており、地元京築地区では知らない人がいないほど親しまれている地酒ブランドとして確固たる地位を築いています。
福岡県京都郡みやこ町犀川崎山992-2