1922年(大正11年)創業。米穀商から酒造業に転身した歴史を持つ。福岡県三井郡大刀洗町に位置し、平安時代からの古い湧き井戸3つがあることから三井郡と呼ばれるようになった土地で、その地名と「寿」を合わせた「三井の寿」を銘柄とする。漫画「スラムダンク」の登場人物・三井寿の名前の由来となったことでも有名。作者の井上雄彦氏が「三井の寿」のファンであり、スリーポイントシューターのキャラクターにこの酒の名を付けた。蔵元専務・井上宰継氏のモットーは「0杯を一杯に」で、「科学と情熱とセンス」をキーワードに、恋瀬原川の地下86mの伏流水を使用した酒造りを行う。ワイン酵母の使用や山廃仕込みなどバラエティ豊かな酒造りで、生産量の90%以上が特定名称酒、その大半が純米酒というこだわりの造りを実践。
元は米穀商で、日本で新規酒造免許が発行された最後の年である1922年(大正11年)に酒造業開始。江戸時代に参勤交代の街道だったこの町には、宿場を含めて3か所に平安時代からの古い湧き井戸3つがあり、そこからこの一帯を三井郡と呼ぶようになった。その地名に「寿」を付けた「三井の寿」が銘柄となる。スラムダンクの三井寿(みついひさし)は当蔵の酒から命名され、作者井上雄彦氏は「三井の寿」の熱烈なファンである。現在は4代目の井上茂康氏が代表を務め、蔵元専務の井上宰継氏が酒造りを担う。