青砥酒造
明治28年(1895年)創業の島根県安来市広瀬町にある株式会社青砥酒造。「酒が人を造り、人が酒を造る」という理念のもと、人と人をつなぎ絆を深める酒造りを追求。全国的にも珍しい「木槽搾り」を守り続け、手間を惜しまない伝統製法にこだわる。代表銘柄「蒼斗七星」は北斗七星をイメージし、導きの星となる酒を目指して命名。酒粕チョコレートなど革新的な商品開発も行う。
Capital: 松江市
Chugoku
Voyagez à Shimane, la 'Terre des Dieux', un lieu imprégné de la mythologie japonaise et qui abrite le grand sanctuaire d'Izumo, l'un des sanctuaires les plus anciens et les plus importants du Japon. Cette terre mystique a une longue histoire de brassage de saké, profondément liée à ses traditions spirituelles.
明治28年(1895年)創業の島根県安来市広瀬町にある株式会社青砥酒造。「酒が人を造り、人が酒を造る」という理念のもと、人と人をつなぎ絆を深める酒造りを追求。全国的にも珍しい「木槽搾り」を守り続け、手間を惜しまない伝統製法にこだわる。代表銘柄「蒼斗七星」は北斗七星をイメージし、導きの星となる酒を目指して命名。酒粕チョコレートなど革新的な商品開発も行う。
寛永年間(1743年)創業で280年以上の武家系老舗酒蔵。代表銘柄「月山」は島根県安来市広瀬町の清洌な水と地元の良質な米を使用した酒造りで知られる。特に地元の硬度0.3の超軟水を使用し、『フレッシュで香り高いキレのある味わい』を追求している。『地元とお客様への思いを大切に』した酒造りを信念とし、大吐醸、純米大吐醸、吐醸、純米吐醸、特別純米、純米酒、本醸造など幅幅いラインナップを展開。また、ひやおろし、おろち、美月、焼酎、リキュール、スパークリングなど多彩な商品を手がけ、島根県安来市広瀬町の地域性を反映した酒造りで知られている。
島根県南西部の山間に抱かれた吉賀町唯一の酒蔵、下森酒造場。中国山地の清らかな伏流水を仕込み水に用い、地域に根差した伝統的な酒造りを守り続けています。生産規模は小さいながらも、その丁寧な仕事ぶりは、地元で長年愛される銘柄「鶴亀正宗」に表れています。長寿と吉祥を象徴する名を冠したこの酒は、まさに地域の祝いの席に欠かせない存在。流通量が限られているため、その味わいは訪れた者だけが楽しめる、まさに「地酒」の真髄。豊かな自然の恵みと、蔵の温かみが溶け込んだような、素朴で心に染みる一杯を醸しています。
世界遺産・石見銀山の麓に蔵を構える一宮酒造は、伝統と革新が融合した注目の酒蔵です。特筆すべきは、島根県内で唯一、幻の酒米「改良八反流」を復活させ、栽培から醸造まで一貫して手掛けていること。この米が持つ独特の旨味とキレを最大限に引き出しています。さらに、5代目蔵元杜氏である浅野理可氏の女性ならではの感性が、繊細で綺麗な酒質を生み出しています。代表銘柄「石見銀山」は、その名の通り、歴史と風土を感じさせる深い味わい。また、スパークリング日本酒「雪香」は国際的な評価も高く、新しい日本酒ファン層を広げています。
昭和14年(1939年)創業の富士酒造は、「人と人、人と食の良き縁を結ぶ出雲の地酒」をコンセプトに、出雲市今市町で酒造りを行う。全量手造り麹、木槽搾り、木製甑米という伝統的手法にこだわり、「美味しい」と「とても美味しい」の差は人の手による丁寧な仕事にあると信じる。使用米の95%以上を島根県産とし、特に減農薬減化学肥料栽培の佐香錦を使用。斐伊川流域の軟水の伏流水を仕込み水に使い、出雲の文化や神話を大切にした酒造りを展開。
明治2年(1869年)創業、150年以上の歴史を持つ旭日酒造は、出雲市駅から徒歩5分、商店街の中にある小さな町屋造りの酒蔵。現在10代目佐藤誠一氏が経営。代表銘柄「十旭日」と出雲大社の御神酒「八千矛」を醸造。米と微生物に真摯に向き合い、日本酒の魅力の幅と深さを楽しめる酒造りを実践。北山山系のミネラル分稍やや多めの水を使用し、生酛造りや熟成酒にも積極的に取り組む。2023年KURA MASTER熟成部門金賞受賞。
1869年(明治2年)創業、150年以上の歴史を持つ若林酒造有限会社は、世界遺産・石見銀山の銀を運んだ歴史ある港町・温泉津に唐一残る造り酒屋です。代表銘柄「開春」は、中国の詩人・陶淵明の詩から名付けられ、酒を愛した詩人にちなんでいます。香りよりも米の旨味を重視し、飲み飽きしない、すっきりとした後味を目指した酒造りを実践しています。全量純米蔵へと転換し、特に伝統的な「生酲」造りを島根県で初めて復活させたことでも知られ、現杜氏の山口竜馬氏のもと、伝統と革新を融合させた酒造りで注目を集めています。スパークリングワインのような発泡性日本酒も人気で、毎年異なる米の味を生かした「その年だけのオンリーワンのお酒」を目指しています。
島根県邑南町の山間に位置する加茂福酒造は、「逆転発想」を掲げる個性派の酒蔵です。多くの酒蔵が淡麗辛口を追求する中、あえて米の旨味を最大限に引き出した濃醸甘口の酒造りにこだわります。代表銘柄「死神」は、その哲学を象徴する一本。年間生産量200石という少量生産ながら、地元産の米と中国山地の軟水を用い、島根大学と共同開発した独自の「HA11酵母」で醸すなど、伝統と革新が共存しています。一度飲んだら忘れられない、強烈なインパクトと深い味わいで、多くの日本酒ファンを魅了しています。
「心と心をつなぐ酒」を理念に掲げる日本海酒造は、その名の通り日本海を望む島根県浜田市三隅町に蔵を構えます。「水澄みの里」と称されるほど清らかな水と、地元契約農家が栽培する高品質な酒米「五百万石」に恵まれた環境で酒造りを行っています。主力ブランド「環日本海」は、雄大な海を表現したキレの良い後味が特徴。一方で、限定流通の「渦」は、香りと味わいが複雑に絡み合う革新的な一本です。伝統の味を守りながらも、新たな挑戦を続けることで、地元のファンから全国の日本酒愛好家まで、幅広い層にアピールする魅力的な酒を生み出しています。
島根県飯南町唯一の酒蔵として85年以上の歴史を持つ株式会社赤名酒造。2014年の経営改革以降、全量純米蔵として地元産米100%使用、手造り麹、槽搾りにこだわる。標高450mの高地で醸す純米酒は、マイナス10度での長期熟成技術など革新的な手法を採用。代表銘柄「絹乃峰」「琴引山」を展開し、2024年には24万2000円の超高級酒も発表。タイ・バンコクに事務所を設立し海外展開も積極的。
1923年(大正12年)創業の木次酒造株式会社は、島根県雲南市木次町にある100年以上の歴史を持つ老舗酒蔵です。代表銘柄「美波太平洋」は、太平洋のような大きな心で醸す酒という意味から名付けられ、1936年に第15回全国酒類品評会で優等賞を受賞した歴史ある銘柄です。「雲」は雲南市への愛を込めた銘柄として、地元雲南市の米、水、和紙を使用したこだわりの酒造りを行っています。蔵元自らが杜氏として手がける丁寧な酒造りで、毎年味わいを変化させる独自のアプローチで注目され、常に新しい味わいへの挑戦を続けています。
1874年(明治7年)創業の國暈酒造株式会社は、島根県松江市東茶町に位置する150年の歴史を持つ老舗酒蔵です。文化5年(1808年)の大火後に建てられた武家倉庫造りの建物で、格子戸が印象的な伝統的な町家の面影を今に伝えています。「暈は誰もに恵みを注ぐ太陽の輝き」という理念のもと、出雲杜氏伝承の技法を駆使し、甘、鹹蓋、鹹箱、酒槽など昔ながらの道具を用いた本格的な手造り酒造りを続けています。全国新酒鑑評会での金賞受賞歴も多数あり、代表銘柄「八塩折」や西陣織ラベルシリーズで知られる國暈ブランドは、宍道湖からの清冽な風と共に新たな時代を作る本格的手造りの地酒として高い評価を得ています。
隕岐の島には環境省選定『名水百選』に選ばれた湧水が二ヶ所あり、清らかな仕込み水に恵まれています。冬の日本海を吹き渡るシベリア夤を味方に、最新設備の特定名称酒蔵での徹底した品質管理の中、和衆共同を社是として、日本酒と焼酎とリキュールを製造しております。「酒質の向上に天上なし」をモットーに、伝統的な技術と自然の恵みを活かした酒造りを行っています。
2004年設立の奥出雲酒造は、島根県仁多郡奥出雲町にある比較的新しい酒蔵です。当時の仁多町が旧八千代酒造を取得し、第三セクター方式で設立されました。神話の故郷として知られる奥出雲町で、全量地元産米を使用した純米酒造りにこだわり、自家精米による「外硬内軟」の蒸米と徹底的な衛生管理のもと、微生物との対話を重視した酒造りを実践しています。代表銘柄「仁多米」は西の横綱と称される地元のコシヒカリを使用し、全国新酒鑑評会や全米日本酒歓評会での受賞歴を持つ高品質な日本酒を醸造しています。また、道の駅「酒蔵奥出雲交流館」を併設し、観光拠点としても地域に貢献しています。
明治15年(1882年)創業、140年以上の歴史を持つ李白酒造は、松江市石橋町に位置する伝統ある酒蔵です。唐代の詩人で酒を愛した李白にちなんで命名され、松江市出身の元内閣総理大臣・若槻礼次郎氏によって名付けられました。「出雲神話に出てくる酒造りの伝統、地方の食文化を後世に継承」を理念とし、人と人、料理、器、飲む空間などを楽しくつなげるコミュニケーションツールとしての酒造りを目指しています。代表銘柄「李白」をはじめ、海外向けブランド「Dreamy Clouds(DC)」なども展開し、食中酒としてバランスよく、食事をおいしくさせる酒を醸造しています。
神話の里、島根県奥出雲に三百余年の歴史を刻む簸上清酒。この蔵の最大の功績は、今や全国の半数以上の蔵で使われる「泡無酵母」の発祥の地であることです。この発見は、安全で効率的な酒造りを可能にし、業界全体に大きな進歩をもたらしました。中国山地の鉄分を豊富に含んだ伏流水で醸す酒は、芯の通った深い味わいが特徴。代表銘柄「七冠馬」は、名馬シンボリルドルフに由来し、その力強さと華やかさで絶大な人気を誇ります。また、伝統の技が光る「簸上正宗」も健在。神話と伝説が息づく土地で、日本の酒造史に名を刻んだ由緒ある蔵元です。
出雲市平田町の木綿街道に位置する明治10年(1877年)創業の老舗酒蔵です。代表銘柄「ヤマサン正宗」の『サン』は『三方よし』からきており、「売り手よし、買い手よし、世間よし」という商売の哲学を表しています。60年以上のベテラン出雲杜氏が手がけ、酒米は島根県産の山田錦、佐香錦、五百万石などを全量使用した酒造りを行っています。
1907年(明治40年)創業の天佑酒造有限会社は、島根県松江市矢田町に位置する歴史ある酒蔵です。117年以上の伝統を持ち、代表銘柄「旭天佑」「旭天祐」を醸造しています。山尾昌平氏が杜氏を務め、伝統的な技法と経験を活かした酒造りを行っています。松江市の静かな住宅地に位置し、地域に根ざした小規模な酒蔵として、丁寧な酒造りを続けています。伝統と品質を大切にしながら、地元松江の水と米を使用した、着実な酒造りを目指しています。
1871年(明治4年)創業の板倉酒造有限会社は、島根県出雲市塩冶町に位置する153年の歴史を持つ老舗酒蔵です。代表銘柄「天穏」は、仏教の言葉「無究天穏(天が穏やかであれば究することはない)」から命名され、1916年に日蓮宗養法寺住職より授かった由緒ある名前です。「お神酒のような清らかで優しい、穏やかな酒質」を目指し、伝統的な「山陰吟醸造り」を実践しています。2015年から杜氏を務める小島達也氏のもと、米こうじ・突きハゼ三日鹹を使用した「生酲・山廃仕込み」の無添加造りに特化し、出雲の地域特性を重視した酒造りを続けています。住宅街の一角にあり、赤瓦にそびえ立つ煙突が特徴的な風景を作っています。
1896年(明治29年)創業の米田酒造株式会社は、島根県松江市にある128年の歴史を誇る老舗酒蔵です。代表銘柄「豊の秋」は1915年に商標登録され、「すべての五穀の豊穣を祈り食文化の創造に貢献」することを目指し、「ふっくら旨く、心地よく」をモットーに酒造りを続けています。使用する原料米はすべて酒造好適米で、杜氏自らが「山田錦」を栽培するほどのこだわりを持っています。酒蔵で使用する水は松江の山間に湧く清水で、1日2回通い、タンクローリーで運び込んでいます。JAL国際線ファーストクラスで14年間採用された実績を持ち、品質の高さが国際的に評価されています。