山清酒造は長野県東筑摩郡筑北村に位置する1665年(寛文5年)創業の老舖酒蔵です。創業者の山崎忠衛門の名を冠した『山崎忠衛門 大吟醸』などを手掛ける300年以上の伝統を持つ蔵元です。『山高く水清き信州』に由来する代表銘柄『山清』は、山峽を流れる麻績川の伏流水と信州の酒造好適米美山錦を高精白で使用し、低温でゆっくりと発酵させた日本酒です。北国往還(善光寺街道)の宿場町『青柳宿』として栄えた地にあり、善光寺参りの旅人たちに愛され続けています。
山清酒造は1665年(寛文5年)、江戸時代初期に創業者山崎忠衛門により創業されました。以来300年以上にわたり酒造りの伝統を守り続けています。筑北村坂北は江戸時代に青柳氏の城下町跡に形成された北国往還の宿場町『青柳宿』として栄えた地で、『善光寺街道』とも呼ばれたこの街道の最初の難所、立岭の北側の町でした。創業以来、この地で善光寺参りに行き交う人々の旅の疲れを慰め、愛され続けてきました。代表銘柄『山清』は『山高く水清き信州』に由来して名付けられ、『山崎忠衛門 大吟醸』は創業者の名を冠した特別な酒として今も作られ続けています。現在は南部杜氏の技術を取り入れ、品質本位を重視した酒造りを行っています。
筑北村は長野県のほぼ中央、北アルプスの雄大な山並みを仰ぎ見る標高655メートルの山あいに位置し、四方を深い緑の山々に囲まれた自然豊かな地域です。善光寺街道の歴史ある青柳宿や西条宿、乱橋宿などの宿場町としての歴史を持ち、善光寺参りの途中で旅人たちが立ち寄った地です。JR篠ノ井線坂北駅から徒歩約13分の位置にあり、歴史ある街道を散策しながら訪れることができます。具体的な蔵見学情報は公表されていませんが、お問い合わせで確認することをお勧めします。
山清酒造は『品質本位』を重視した酒造りで知られ、特に生原酒の『しぼったそのまま一番酒』は濃潤で旨口の味わいで高い評価を得ています。南部杜氏の技術を取り入れた現代の酒造りでは、伝統的な製法と新しい技術を融合させ、300年以上の歴史を背景にした酒造りが継続されています。特に善光寺街道の歴史と文化を体現した酒造りで、地域の伝統と文化を守り続ける蔵元としての使命を果たしています。
長野県東筑摩郡筑北村坂內1720