鳥取県若桜町にある1909年(明治42年)創業の酒蔵。平成4年(1992年)に一度酒造りを中断したが、平成14年(2002年)に再開。全量若桜町産酒米にこだわり、小規模家族経営で田んぼごとの仕込みを行う。「燗して尚良くなる純米食中酒」をコンセプトに、地元の風土を活かした純米酒のみを醸造。
明治42年(1909年)、因幡街道の宿場町として栄えた若桜町に創業。森林が町の95%を占める豊かな自然環境の中で酒造りを続けてきたが、平成4年(1992年)に一度製造を中断。10年後の平成14年(2002年)、純米酒のみの小規模ながら丁寧な酒造りを目指して製造を再開。「辨天娘」の名は、地元の氷ノ山にある辨天様から授かり、タンクごとに「1番娘」「2番娘」と愛情を込めて名付ける独自の命名法を採用。全量若桜町産酒米(玉栄、五百万石、強力、鳥姫)を使用し、裏ラベルに米の生産者を記載することで、顔の見える酒造りを実践。伝統的な生もと造りも行い、「燗して尚良くなる」食中酒として、地元の山菜料理や郷土料理と共に愛される地酒を醸造。なら漬など地元野菜の加工品も手がけ、地域の食文化継承にも貢献している。