富士五湖地域唯一の酒蔵として、富士山の伏流水を使った清酒造りを続ける。低温でゆっくりとした発酵により、雑味の少ない綺麗な酒を醸造。代表銘柄「甲斐の開運」は外国人観光客にも人気が高い。酒蔵ショップ「酒望子(さかぼうし)」を併設し、試飲や直売を行う。標高3776mにちなんだ企画商品や酒アイスなどオリジナル商品も展開。
井出醸造店は江戸中期(1700年頃)に醤油醸造として創業し、嘉永3年(1850年)頃から清酒醸造を開始した富士五湖地域唯一の酒蔵である。「開運」の名は、清酒醸造開始が皇女和宮の婚姻と同時期だったことから、縁起を担いで命名された。昭和60年(1985年)から地域性を表す「甲斐の開運」として現在の銘柄となった。現在は21代目の井出與五右衞門が当主を務め、300年以上の醸造技術の蓄積を活かしながら、富士山の恵みである伏流水を使った酒造りを続けている。令和4年には東京国税局清酒鑑評会吟醸清酒部門で優等賞を受賞。2010年から酒蔵見学を開始し、11月から3月の酒造期には事前予約制で日本語・英語での案内を行っている。年に一度の蔵開きイベントでは限定酒販売や試飲、蔵案内などを実施し、地域に開かれた酒蔵として親しまれている。横浜SAKE SQUAREへの参加など積極的なイベント出展も行い、富士五湖の酒文化を全国に発信。2026年度の正社員募集を行うなど、伝統を守りながら新たな挑戦を続けている。
蔵元直営ショップ「酒望子(さかぼうし)」での試飲・購入が可能。蔵見学は1日2回(9:30・15:00)、予約制、1時間程度で日本語・英語対応。大人1,500円(日本酒・梅酒・ウイスキー5種類試飲付き)。試飲のみの場合は825円。富士五湖地域唯一の酒蔵として、富士山の伏流水を使った酒造りを体験できます。
令和4年東京国税局清酒鑑評会吐醸清酒部門で優等賞を受賞。300年以上の歴史を持ち、富士五湖地域唯一の酒蔵としての地位を確立。外国人観光客にも人気が高く、特に大吐醸「甲斐の開運」はきれいで雑味のない、やや辛口の味わいで高い評価を得ている。
山梨県南都留郡富士河口湖町船津8