明治10年(1877年)創業、世界遺産「春日山原始林」の麓に位置する奈良県奈良市の老舗酒造。2022年12月12日より八木酒造から奈良春日山酒造に社名変更。奈良公園南東部の高畑町は歴史的に「清水町」と呼ばれる名水の産地として知られている。代表銘柄「正平」は1999年に正暦寺で復活した菩提酛という古来の酒母造りの技法を使用して製造。室町時代に奈良の酒として有名だった「南都諸白」の伝統を受け継ぎ、古来の酒造技術の保存と復活に貢献している。
明治10年(1877年)に創業した奈良の老舗酒造で、148年の歴史を持つ。世界遺産「春日山原始林」の麓という恵まれた立地で酒造りを続けてきた。2022年12月12日に八木酒造から奈良春日山酒造へと社名を変更し、より地域性を明確にした。室町時代、奈良の酒は「南都諸白」として全国に名を馳せており、その伝統を現代に受け継ぐ重要な役割を果たしている。1999年に正暦寺で菩提酛という古来の酒母造りの技法が復活した際には、その技術を取り入れて代表銘柄「正平」を製造。古来の酒造技術の保存と復活プロジェクトに積極的に参加し、日本酒の歴史的価値を現代に伝える貴重な存在である。
世界遺産「春日山原始林」の麓という美しい自然環境の中で酒蔵見学を楽しむことができる。奈良公園からもアクセスしやすく、奈良観光の一部として多くの観光客が訪れる。古来の酒造技術である菩提酛の製造過程を見学でき、室町時代から続く奈良の酒造文化を体感できる。歴史的に「清水町」と呼ばれる名水の産地で造られる日本酒の試飲も可能で、奈良の文化と歴史を酒を通じて学べる貴重な体験ができる。
〒630-8301 奈良県奈良市高畑町915