福島県喜多方市高郷町にある、会津弁を使ったユニークな商品名で知られる酒蔵。「綺麗な甘口にこだわる酒造り」を理念に、軟水の地下湧水と四段仕込みによる難しい醸造技術で、甘口ながらキレのある後味と余韻に残る甘さを持つ日本酒を醸造。「さすけね」「なじょすんべ」「こでらんに」など、会津弁の「なまり」シリーズ7種類を展開している。
江戸時代の大火により全ての記録が焼失したため、正確な創業年は不明。しかし、明治初期には正式に酒造業として創業し、それ以前の江戸時代から酒造りを行っていたことが確認されている。元々は高郷地区だけで飲まれていた地酒として、地元に密着した酒造りを続けてきた。現在は合資会社会津錦として、軟水の地下湧水を使用し、飯米にこだわった醸造を行う。四段仕込みという難しい醸造技術を駆使し、「綺麗でなめらかな甘口」を追求。会津弁を使った「なまり」シリーズは、「さすけね(大丈夫)」「なじょすんべ(どうしましょう)」「こでらんに(最高!)」など、地元の方言を商品名にした7種類を展開。高郷の地酒から始まり、現在は喜多方市内はもとより県外にも出荷されるまでに成長。小規模ながら、地域の文化と伝統を大切にしながら、甘口でありながらキレのある独特の味わいで、日本酒愛好家から支持を得ている。蔵見学は予約不要で無料、営業時間は8:00〜17:00(不定休)で、地域に開かれた酒蔵として親しまれている。