土佐市に位置し、高知県産の米・酵母・水にこだわる酒蔵。高知県工業技術センターが開発した酒造好適酵母「CEL-24」を使用した純米吟醸原酒が売上の約7割を占める。仁淀川水系の「万年の泉」と呼ばれる、旱魃でも枯れない湧水を仕込み水に使用。「おいしい!たのしい!おもしろい!」をモットーに、フルーティーで華やかな香りの日本酒を醸造。
明治30年(1897年)、「自分たちで飲む酒を自分たちで造ろう」を合言葉に11人が集まり「麓酒店」として創業。大正6年に合資会社化、昭和40年3月に法人化。酒名「亀泉」は、江戸時代の寛永12年頃から参勤交代の街道で最も美味しい水として知られた「万年の泉」に由来。この泉は旱魃でも枯れることがなく、地域の宝として大切にされてきた。国土交通省選定「水質が最も良好な河川」仁淀川水系の清らかな軟水を活かし、高知県産の土佐錦・吟の夢・風鳴子などの酒米と、県工業技術センター開発の酵母でメロン・バナナ・パイナップル・リンゴを思わせる果実香豊かな酒を醸す。現社長は川澤徹氏、前社長で杜氏も務めた西原一民氏は会長として技術指導にあたる。
情悲あふれる酒蔵を見学後、お好きなお酒を醲み比べできる試飲付き蔵見学を実施しています。所要時間は約30~40分で、平日(営業日)8:30~12:00・13:00~17:00に実施。受入可能人数は2人~10人で、電話にて申込み、原切7日前までの予約が必要です。料金は試飲付きで500円(2025年4月1日より税込550円に変更予定)。CEL-24酵母を使用した華やかなフルーツ香と酒造りのこだわりを学べる稀少な機会です。
高知県工業技術センターで開発されたCEL-24酵母を使用した日本酒の先駆者として、この酵母の可能性を全国に広める役割を果たしました。特にCEL-24を使用した純米吟醸原酒は、パイナップルのような華やかな香りと白ワインのような甘酸っぱさで全国的に注目され、日本酒の新しい可能性を示しました。「美味しい」「楽しい」「面白い」にこだわり、納得がいくまでとことん日本酒に向き合い、造り続けている酒蔵で、バラエティー豊かな日本酒で多くの人々に愛されています。
高知県土佐市出間2123-1