江戸末期創業の小松酒造は、佐賀県唐津市相知町に根ざした武肖山麓のふもとにある小さな酒蔵です。代表銘柄『万齢』は、万年の寿命という願いを込めて命名されました。戦時中は海軍御用達の清酒『宣陽』を製造し、高い品質を認められていました。小規模ながらも全工程を手造りにこだわり、一つ一つ丁寧に仕上げられる日本酒は、繊細で品格のある味わいで知られています。現在も伝統的な酒造りの手法を大切に守りながら、地元の風土と気候を活かした酒造りを続けています。
小松酒造の歴史は江戸末期にさかのぼり、佐賀県唐津市相知町の地で酒造業が始まりました。初代より武肖山麓の清らかな水と、相知平野の丰かな米を使用した酒造りを心がけてきました。明治、大正、昭和と時代が変わっても、一貫して手造りでの丁寧な酒造りを貫いてきました。戦時中には海軍の御用達として『宣陽』という銘柄で清酒を納入した実績もあり、その品質の高さが認められていました。戦後は『万齢』として新たなスタートを切り、万年の寿命を願うこの名前にふさわしい酒造りを続けてきました。平成時代に入ると吟醸酒ブームに合わせて高品質な吟醸酒や純米酒の製造にも力を入れ、全国新酒鑑評会や福岡国税局酒類鑑評会での受賞を重ねるなど、技術力の向上を続けています。現代でも小規模な蔵の特性を活かした手造りにこだわり、地元の風土と伝統を大切にしながら、次世代へと継承される酒造りを目指しています。
小松酒造では毎年春に『蔵開き』イベントを開催しており、2025年は3月20日(木/祝)10:30~15:30に笥26回春の蔵開きを小松酒造東の蔵で開催予定です。入場無料で、新酒の試飲や酒蔵見学、地元の特産品販売などが楽しめます。平常時の蔵見学については事前にお問い合わせいただくことで、酒造りの工程や蔵の歴史についてご紹介します。小規模な蔵ならではのアットホームな雰囲気と、手造りにこだわった伝統的な酒造りの様子を間近でご覧いただけます。
小松酒造は平成10年から令和6年にかけて、福岡国税局酒類鑑評会と全国新酒鑑評会で多数の賞を受賞しています。特に名水と高品質な米を使用した手造りの大吟醸や純米大吟醸は品評会で高く評価され、コンスタントに優秀な成績を収めています。小規模な蔵元でありながら、その技術力の高さと品質へのこだわりは業界内外から評価され、佐賀県を代表する名酒蔵の一つとして地位を確立しています。現在も毎年のように品評会での受賞を続けており、小規模蔵としてのメリットを最大限に活かした酒造りが高く評価されています。
〒849-3211 佐賀県唐津市相知町千束1489