高垣酒造は高野山の麓、和歌山県有田川町にある1840年創業の小さな老舗蔵です。高野山系の早月谷から湧き出る「空海水」を使用し、創業以来一度も休むことなく、山里の独自の発酵法で手造りの優しい味を守り続けています。
高垣酒造は1840年(天保11年)、初代髙垣又右衛門が高野山麓の早月渓谷から湧き出る岩清水「空海水」に魅せられ、この霊水で酒を醸すことを決意して創業した歴史ある酒蔵です。「老いない水」「不死の水」と呼ばれるこの名水は、弘法大師・空海が護摩を焚いた灰を埋めた場所から湧き出たと伝えられ、現在も仕込み水として大切に使用されています。創業以来185年以上にわたり一度も休むことなく、山里独自の発酵法と伝統的な寒仕込みによる手造りの酒造りを守り続けています。大正15年建築の主屋は有田川町初の登録有形文化財に指定され、歴史的な佇まいの中で「紀勢鶴」「紀ノ酒」「喜楽里」「龍神丸」などの銘酒を醸しています。米の洗いや浸漬を秒単位で管理する緻密な作業と、小仕込みによる丁寧な醸造により、地元の風土を表現した「ふるさとの味」を大切に守りながら、現代の嗜好にも合う優しい味わいの酒を造り続けています。
天保11年(1840年)創業の歴史ある酒蔵で、高野山の麓、有田川町で伝統的な手造り酒造りを続けています。蔵見学は一週間以上前の事前予約が必要で、平日(月~金)の9:00~17:00に実施しています。土日祝日は定休日です。空海水として知られる早月谷の良質な水と寒仕込みによる酒造りの工程を見学できます。詳細は電話でお問い合わせください。
髙垣酒造は伝統的な酒造りを守り続ける老舗酒蔵として、地域の酒造文化を支える重要な役割を果たしています。天保11年の創業以来、185年以上にわたり一度も休むことなく酒造りを続けてきた継続性と、弘法大師ゆかりの「空海水」を使用した独自の醸造技術が評価されています。主屋は有田川町で初めて登録有形文化財に指定され、歴史的価値も認められています。
和歌山県有田郡有田川町小川1465