1838年(天保9年)創業の老舗酒造で、越後一宮弥彦神社の御神酒蔵として位置づけられている。初代が独自の「泉流醸造法」を確立し、全国で唯一全ての蔵人が一級酒造技能士の資格を持つ技術力の高い蔵元。弥彦産の米と桜から分離した酵母を使用する「弥彦テロワール」プロジェクトで地域性を追求し、幻の酒米「愛国」の復活栽培にも成功。料理の邪魔をしない「助演男優賞の酒」をコンセプトに、口あたりがよくまろやかでやさしい味わいの酒を醸している。
天保9年(1838年)に弥彦村で創業した弥彦酒造は、越後一宮弥彦神社の麓で185年以上にわたり酒造りを続けてきました。初代が独自の酒造法「泉流醸造法」を確立し、この技術は長年にわたり多くの蔵人を育て各地の蔵へ輩出してきた伝統があります。現在では全国で唯一、全ての蔵人が一級酒造技能士の資格を持つという高い技術力を誇っています。近年は「弥彦テロワール」プロジェクトとして、弥彦産の米で弥彦の桜から分離した酵母を使用し、弥彦の蔵元で醸造、弥彦の書家がラベルを作るという「農業から醸造まで全量弥彦産の酒をつくろう」という目標に取り組んでいます。特に幻の酒米「愛国」を新潟県の研究センターに保存されていた種子から復活させ、地元弥彦の田んぼで減農薬・無化学肥料で栽培することに成功し、地域に根ざした酒造りの新たな可能性を切り開いています。
弥彦神社の御神酒蔵として、神社参拝と合わせて酒蔵見学を楽しむことができます。江戸時代から続く井戸水や伝統的な泉流醸造法の説明、弥彦テロワールプロジェクトの取り組みについて詳しく学ぶことができます。弥彦山の自然豊かな環境の中で、地域の歴史と酒造り文化を同時に体験できる貴重な機会となっています。
ぽんしゅ館新潟の利き酒ランキングで2024年-2025年に18ヶ月連続1位を記録する快挙を達成。この記録は弥彦酒造の酒質の高さと安定性を示す象徴的な成果となっています。また「コシノロクハク」という新潟の6蔵元による技術結集ブレンド日本酒にも参加し、新潟県内の技術力の高い蔵元として認められています。伝統的な泉流醸造法による品質の高さが消費者に広く支持されている証拠でもあります。
〒959-0323 新潟県西蒲原郡弥彦村上泉1830-1