明治43年(1910年)創業、青森県五戸町で「菊駒」を醸造していた酒蔵。小規模生産で手造りにこだわり、地域に密着した酒造りを行っていたが、日本酒離れと新型コロナウイルスの影響により2023年に製造を停止、2024年11月7日に青森地裁十和田支部より破産手続き開始決定を受けた。
明治43年(1910年)、三浦久次郎(四代目)により三泉醸造合資会社として創業。当初は「三泉正宗」の銘柄で酒造りを開始し、昭和初期に「菊駒」に変更。昭和19年(1944年)、戦時下の企業整備令により八戸酒類に合流し、菊駒工場として運営された。平成20年(2008年)7月に独立を果たし、同年11月に株式会社菊駒酒造と改称して再出発。地元五戸町の馬産地にちなんだ「菊駒」の名で、青森県産米と奥羽山脈の伏流水を使用した酒造りを続けた。平成26年度には売上高1億5100万円を記録したが、日本酒需要の低迷とコロナ禍の影響で売上が激減。令和3年度に9000万円、令和5年度には5000万円台まで落ち込み、令和5年9月に製造を停止し全従業員を解雇。令和6年11月7日、青森地方裁判所十和田支部より破産手続き開始決定を受け、110年余りの歴史に幕を下ろした。
注意:この酒蔵は2023年9月に製造を停止し、2024年11月に破産手続き開始決定を受けました。現在は運営していません。当時は蔵見学が可能で(要予約)、営業時間8:00〜17:00(土日祝日休業)でした。110年以上にわたり地元五戸町で「菊駒」を醸造し、地域に愛され続けた歴史ある酒蔵でした。
明治43年(1910年)創業から110年以上の歴史を持ち、地元五戸町の馬産地にちなんだ「菊駒」の名で親しまれていました。青森県産米と奥羽山脈の伏流水を使用した小規模手造りの酒造りで、地域に密着した経営を続けていました。平成26年度には売上高1億5100万円を記録しましたが、日本酒離れと新型コロナの影響で売上が減少し、2023年9月に製造を停止、翻年2024年11月に破産手続きが開始されました。
青森県三戸郡五戸町字川原町12