1900年(明治33年)創業、旭日と日本の象徴・菊から命名。福岡県久留米市三潴町壱町原403に位置し、筑紫平野と筑後川の恵みを受ける筑後地方の酒どころ。1994年から糸島市二条の無農薬山田錦を使用、蔵人が田植えから参加。伝統的な米の旨みと食中酒にこだわり、特に燗酒を推奨。日本酒本来の米の旨味を大切にした純米酒造りに専念。
旭菊酒造は明治33年(1900年)、朝日のように昇る太陽と日本の象徴である菊を組み合わせた「旭菊」の銘柄で、筑後川水系の豊富な水に恵まれた福岡県久留米市三潴町に創業。筑後地方は古くから米作りが盛んで、良質な水と米に恵まれた酒どころとして知られる。創業以来、日本酒本来の米の旨味を大切にした酒造りを貫き、特に食中酒としての役割を重視。主張しすぎず料理を引き立てる、脇役としての日本酒造りを理念とする。1994年からは地元糸島市二条地区の農家と契約し、無農薬山田錦の栽培を開始。蔵人自らが田植えから稲刈りまで参加することで、原料米への理解を深め、その特性を最大限に活かした酒造りを実現。冷酒から燗酒まで幅広い温度帯で楽しめる酒質を追求し、特に燗酒での飲用を推奨。日本酒離れが進む現代においても、流行に左右されることなく、伝統的な製法と米の味わいを守り続ける。純米酒を中心とした商品構成で、地元産の無農薬米を使用した特別な純米酒は、環境と健康に配慮した現代的な取り組みとして評価されている。