千代菊は元文三年(1738年)、江戸時代中期に岐阜県羽島市竹鼻町に創業した280年以上の歴史を誇る老舗酒蔵である。鵜飼で名高い清流・長良川の伏流水を仕込み水として使用し、その恵まれた水質が同蔵の酒造りの礎となってきた。創業以来「心を動かす酒造り」を理念に掲げ、造り手の想いと情熱を酒に込めて、飲む人に感動と感激を届けることを使命としている。製造方法は小造りと大造りを使い分け、それぞれの特性を活かした酒造りを実践。特に有機栽培米を使用した有機純米酒の製造にも早くから取り組み、自然との調和を重視した酒造りを行っている。主力銘柄「光琳」は、五味(甘・酸・辛・苦・渋)の調和を大切にし、食中酒として料理を引き立てる味わいを追求。近年では日本酒コンペティションでの受賞歴も重ね、12蔵合同での和製ジンプロジェクトに参加するなど、伝統を守りながら新しい挑戦も続けている。安全・安心を製造業の最優先事項として、羽島の地で地域と共に歩み続ける蔵元である。