明治6年(1873年)創業、広島県東広島市西条の老舗酒蔵。『酒中在心』の理念のもと、品質第一主義を貫く。1898年に日本初の動力精米機を導入、1958年には大吟醸酒の先駆けとなる『大吟醸特製ゴールド賀茂鶴』を発売。2014年にはオバマ大統領訪日時の会食で提供された。国史跡指定(2024年2月)を受けた伝統的な酒蔵建築を有し、広島杜氏の本流を守りながら革新的な酒造りを続けている。
賀茂鶴酒造は明治6年(1873年)、酒どころ西条の地で創業した。明治31年(1898年)には全国に先駆けて動力精米機を導入し、酒造りの近代化を推進。昭和33年(1958年)、まだ大吟醸という言葉が一般的でなかった時代に『大吟醸特製ゴールド賀茂鶴』を発売し、高級日本酒市場の開拓者となった。この金箔入りの豪華な日本酒は、平成26年(2014年)のオバマ大統領来日時、安倍首相との会食で供され、世界的な注目を集めた。龍王山の軟水を仕込み水とし、広島杜氏の伝統技術である軟水醸造法を継承。令和6年(2024年)には酒蔵が国史跡に指定され、歴史的価値も認められた。近年はKura Master 2025でプラチナ賞・金賞を受賞するなど、国際的評価も高い。『酒中在心』の理念は、原料へのこだわり、造り手の情熱、そして飲む人の心を大切にする姿勢を表している。
通常の酒蔵公開は行っていませんが、一号蔵を改装した蔵元直営店では酒造りを身近に体感できるコーナーやきき酒スペース、酒造りの道具や資料の展示、酒造り解説ムービーの常時上映、トリックアートなどの撮影スポットを充実させています。2024年2月には西条酒蔵群のひとつとして国史跡に指定された歴史ある建物です。不定期で「杜氏による酒蔵案内」も開催しています。
1917年には全国酒類品評会で「月桂冠」と「亀齢酒造」と共に最初の名誉賞を受賞し、昭和48年から平成2年までの18年連続で全国新酒鑑評会の金賞を受賞した記録を持つ名門蔵です。近年も継続して全国新酒鑑評会で金賞を獲得し、記録の残る1970年から2015年までの延べ101蔵が金賞を受賞するという驚異的な実績を持ちます。2014年にはオバマ米大統領と安倍首相の会食で供され、国際的な話題となりました。
〒739-0011 広島県東広島市西条本町4畨31号