『汲むほどに 味も香りも 深き酒』をモットーに、食事の名脇役となる日本酒を醸造。明治20年(1887年)創業の呉市安浦町の蔵元。瀬戸内海国立公園内の野呂山系の超軟水と広島杜氏伝統の軟水醸造法で、『白鴻』『沙羅双樹』などの銘柄を製造。日本初の商品化された生酒『蔵きぢ』を開発したパイオニアとしても知られる。IWC2014で『白鴻 四段仕込み純米酒 赤ラベル』が純米酒部門金賞受賞。
盛川酒造は明治20年(1887年)、広島県呉市安浦町原畑の里山に囲まれた田園地帯で創業した。瀬戸内海で最も高い野呂山の麓に位置し、清流野呂川のほとりで蛍が舞う豊かな自然環境に恵まれている。この地の超軟水は、ミネラル分が極めて少なく醸造には高度な技術を要するが、三浦仙三郎が開発した広島杜氏の軟水醸造法を受け継ぎ、柔らかく深みのある酒質を実現。日本で初めて生酒を商品化した『蔵きぢ』は、当時まだ一般的でなかった生酒市場の開拓者となった。現在は7代目の盛川知則が代表を務め、弟の元晴が杜氏として兄弟で伝統を守る。『そんなに主張しない』酒造りを信条とし、料理を引き立てる食中酒として高い評価を得ている。2014年にはIWCで『白鴻 四段仕込み純米酒 赤ラベル』が純米酒部門金賞を受賞するなど、国際的にも認められる品質を誇る。