明治23年(1890年)創業、小樽市で130年以上の歴史を誇った酒蔵。2007年にオエノングループ傘下となり、2016年に合同酒精株式会社に吸収合併。現在は「北の誉」ブランドとして合同酒精旭川工場で製造継続。小樽工場は2015年に閉鎖されたが、その伝統と味わいは引き継がれている
明治23年(1890年)、北海道小樽市に丸ヨ野口商店として創業(一部資料では明治34年/1901年創業)。港町小樽の良質な水を活かし、「北の誉」を代表銘柄として北海道の地酒文化を築いた。平成19年(2007年)にオエノングループが株式を取得し、経営体制が変更。奥沢の敷地内には展示施設「酒泉館」を併設し、酒造りの歴史と工程を公開、試飲コーナーや限定品販売で観光客に親しまれた。しかし2015年10月31日に酒泉館は閉館、小樽工場での生産も終了。平成28年(2016年)1月1日に合同酒精株式会社に吸収合併され、現在は旭川工場で「北の誉」ブランドの製造を継続。小樽の水で造られた北の誉への愛着は深く、閉鎖後の酒泉館建物は地元企業さくら食品がアイスクリーム工場として活用し、建物の歴史を繋いでいる
現在、合同酒精旭川工場では工場見学は実施していません。しかし、北の誉の製品は道の駅あさひかわをはじめとする地元の販売店で購入できます。旭川は北海道のほぼ中央に位置し、米・水・気温の三大要素に恵まれた自然豊かな環境で、昔から「北の灘」と称されるほどの酒造りの名所として知られています。
北の誉は全国新酒鑑評会において、平成2年、4年、9年、11年、12年、17年、18年、24年、26年度に金賞を受賞しており、日本酒業界で最も権威のある品評会での高い評価を獲得しています。「北の誉」という名前には、「北の地で褒めたたえられる人、褒めたたえられる酒、褒めたたえられる酒蔵であろう」という想いが込められており、長年培ったバイオテクノロジーを駆使した酒造りで多くの人に愛される地酒として認知されています。北海道産の酒米「吟風」や「彗星」を使用し、オートメーション化された最適な温度管理と衛生管理により、季節に関係なく常に高品質で安定した酒質を保持しています。
〒078-8336 北海道旭川市南6条通19丁目2182-103