所酒造は明治初頭(1934年創業)に創業した醸造所で、岐阜県揖斐郡揖斐川町三輪に位置しています。代表銘柄「房島屋(ぼうじまや)」は「現代の料理に合う食中酒」をコンセプトとし、適度な酸味を持たせた味わいのしっかりした酒質が特徴です。冷でも常温でも燗でも美味しく飲むことができ、燗冷めも楽しめる万能な日本酒として高く評価されています。全体の9割程が米と水(と微生物)だけから造る純米酒で、半分以上を占める生酒は全て無ろ過生原酒として提供されています。仕込み時期は10月末から4月まで、一升瓶で600本程度の仕込みを週1本ずつ丁寧に行う小規模な手造りにこだわっています。
所酒造の歴史は明治初頭の1934年創業から始まり、揖斐川町三輪という濃尾平野の最奥部で酒造りを続けてきました。裏手には岐阜県と滋賀県を分ける伊吹山がそびえ、揖斐川の上流地区という水の良い立地で、現在でも多くの酒蔵が存在する酒造りに適した地域です。もともとは「揖斐の蔵」という地元銘柄を製造していましたが、所氏が蔵に戻ってから「自分で本当に美味しいと思えるお酒を!」という情熱で開発したのが現在の代表銘柄「房島屋」です。現在では全国的にも注目を集める岐阜県の代表的な日本酒ブランドの一つとして知られ、食中酒としての完成度の高さで多くの日本酒愛好家から支持を得ています。伝統的な手造りの技法を大切にしながら、現代の食生活に合う日本酒造りを追求し続けています。
岐阜県揖斐郡揖斐川町三輪537-1