天文17年(1548年)創業、470年以上の歴史を持つ新潟最古の酒蔵。上杉謙信が春日山城に入場した年に創業し、戦国時代から続く伝統の酒造りを守り続けている。銘柄『吉乃川』は十五代当主の母「享寿(よし)」と信濃川にちなんで名付けられた。摂田屋地区で醸造される清酒は淡麗辛口を基調とし、伝統技術と現代の技術を融合させた品質の高い日本酒を製造している。近年では30年ぶりの新ブランド『みなも』も展開している。
天文17年(1548年)、越後の戦国武将上杉謙信が春日山城に入場した年に創業した新潟最古の酒蔵。470年以上にわたって長岡市摂田屋の地で酒造りを続けている。摂田屋地区は醸造業が集まる町として発展し、酒、醤油、味噌などの蔵が集積する独特な文化を形成してきた。明治時代以降は近代的な酒造設備を導入しながらも伝統の技を継承し、戦後は新潟淡麗辛口の代表的な蔵元として全国に知られるようになった。2019年には大正時代建設の倉庫(国登録有形文化財)を改装した酒ミュージアム『醸蔵』を開設し、日本酒文化の普及にも努めている。
2019年10月にオープンした酒ミュージアム『醸蔵(じょうぐら)』は必見の観光スポット。大正時代に建設された築約100年の倉庫(国登録有形文化財)を改装した施設で、独特なトラス構造の天井が美しい。館内では日本酒造りの歴史をデジタル展示で学べ、酒造り体験ゲームも楽しめる。SAKE Barでは様々な日本酒の試飲が可能で、限定品や定番商品を購入できるショップも併設。営業時間は9:30~16:30(火曜定休)、入館無料。JR長岡駅から車で15分、JR宮内駅から徒歩10分。無料駐車場40台完備。セミナースペースでは日本酒講座や文化イベントも開催される。
International Wine Challenge (IWC)で複数回受賞の実績を持つ。新ブランド『みなも』シリーズでは、『みなも中汲み純米大吟醸原酒』がBRONZE賞、『みなも山田錦中汲み大吟醸原酒』と『みなも中汲み大吟醸原酒 広島吟醸酵母』がGOLD賞を獲得している。また、2020年より醸造を開始したクラフトビール『摂田屋クラフト』も『ジャパン・グレートビア・アワーズ2021』で全商品が入賞するなど、日本酒以外の分野でも高い評価を得ている。470年以上の歴史を持つ新潟最古の酒蔵として、伝統と革新を両立させた酒造りが国内外で評価されている。
〒940-1105 新潟県長岡市摂田屋4丁目8番12号