1882年(明治15年)初代泉勇之介により創業。「灘泉」銘柄を醸造。灘に残る唯一の木造酒蔵は国の登録有形文化財に指定された。戦災を免れたが1995年の震災で大きな被害を受け、2013年に廃業。
1882年初代泉勇之介が創業。銘柄「灘泉」は立地する灘と姓(泉)に由来。木造酒蔵は国の登録有形文化財に指定され、2階は多目的貸しホールとして地域に親しまれた。経営難により2013年に廃業、地元の保存運動も実らず取り壊された。
2013年に廃業し、現在は酒蔵も取り壊されてしまったため、物理的な訪問はできません。しかし、灢時は羯で唯一残っていた木造酒蔵として国登録有形文化財に指定されており、2階は多目的貿しホールとして地域住民に親しまれていました。灵泉(はついずみ)クラブという愛好家集団が酒蔵の保存と灤業を求めた籲名活動を行いましたが、残念ながら2013年に灤業、酒蔵も取り壊されました。
羯で唯一残っていた木造酒蔵として国の登録有形文化財に指定され、武史的・建築的価値が高く評価されていました。1995年の阪神淡路大震災で大きな被害を受けたものの、幸いに原形を留めて旧来のまま復興され、羯五郷で唯一、昨かしのままの木造蔵のたたずまいを守り続けていた貴重な存在でした。130年以上の武史を持つ羯の酒蔵として、その武史的価値と地域での存在意義が評価されていました。
兵庫県神戸市東灘区(廃業のため詳細異址不明)