1791年創業の老舗酒造。初代松本治兵衛が「澤屋」の屋号で酒造りを始め、1922年に伏見の現在地に酒蔵を移転しました。代表銘柄「桃の滴」は、酒造近くの西岸寺にある松尾芭蕉の句碑からその名を取っています。伏見の良質な地下水と、兵庫県特A地区東条産山田錦、富山県砺波平野産五百万石を使用し、手作業中心の伝統的な製法で酒造りを行っています。大正11年建築の酒蔵と煉瓦造りの倉庫・煙突は「伏見の日本酒醸造関連遺産」として経済産業省の近代化産業遺産に認定されており、国の登録有形文化財にも登録されています。
{ "origin": "1791年、初代松本治兵衛が「澤屋」の屋号で創業", "milestones": [ { "year": 1922, "event": "名水を求めて現在の伏見に酒蔵を拡張" }, { "year": 1949, "event": "株式会社として改組" }, { "year": 1983, "event": "純米酒「桃の滴」発売" } ] }
蔵内部の一般公開は行っていませんが、外観見学は可能です。大正11年建築の酒蔵と八角煙突、赤煉瓦蔵の美しい景観は多くの時代劇の撮影地としても使用されており、特に春には菜の花と酒蔵を一緒に撮影できる絶好の撮影スポットとして親しまれています。新高瀬川西岸からの角度が最も美しく撮影できます。京阪伏見桃山駅、近鉄桃山御陵前駅から徒歩約10分でアクセス可能です。
長年にわたって伝統的な酒造技術を継承し、品質の高い日本酒を製造しています。代表銘柄「桃の滴」は40年以上にわたって京都を中心に愛され続けており、2024年には純米大吟醸、純米吟醸、純米酒のシリーズとしてリニューアルされました。酒造場の建物群は2007年に経済産業省の近代化産業遺産「伏見の日本酒醸造関連遺産」に認定され、2008年には国の登録有形文化財に登録されるなど、その歴史的価値も高く評価されています。
〒612-8205 京都市伏見区横大路三栖大黒町7