天和年間(1681~1683年)創業の老舗。江戸時代から手造りの製法を守る『最上白味醂』で全国的に有名。清酒では勝海舟ゆかりの『大吟醸 海舟散人』など、伝統を守りながら新しい酒造りにも挑戦。15代目蔵元が自社従業員による酒造りを実践。
天和年間(1681~1683年)、奈良の馬場村から来た善兵衛が佐原で糀屋として創業。天保13年(1842年)より清酒醸造を開始し、江戸時代から続く伝統的な手造り製法を守り続けている。明治時代には勝海舟が数ヶ月逗留した記録が残り、その縁で最高級酒『大吟醸 海舟散人』が生まれた。現在は15代目の馬場善広氏が、杜氏制度を廃止し自社従業員による酒造りを実践。代表製品『最上白味醂』は全国でも数少ない旧式手造り味醂として知られ、300年以上の歴史を持つ佐原の町並みと共に、日本の伝統的な醸造文化を今に伝えている。