安政元年(1854年)創業の津市一身田町の老舗酒造。地元三重県産の山田錦・神の穂・うこん錦などを使用し、6代目蔵元杜氏・増田明弘氏のもと、小仕込みで丁寧な酒造りを行う。代表銘柄『寒紅梅』は、寒さに耐えて美しく咲く紅梅のように、力強くも優美な味わいを表現。三重大学の学生と共同開発した『三重大学』など、地域連携にも積極的に取り組んでいる。
安政元年(1854年)、江戸時代末期に三重県津市一身田町で創業。170年以上の歴史を持ち、現在は6代目蔵元杜氏・増田明弘氏が伝統を継承。高田本山専修寺の門前町として栄えた一身田町で、地域に根ざした酒造りを続けている。平成に入ってからは地元三重大学との産学連携プロジェクトとして学生と共に酒造りを行い、地域活性化にも貢献している。
酒蔵見学は事前予約制で受け付けている。6代目蔵元杜氏自らが案内することもあり、小規模ながら丁寧な酒造りの工程を間近で見学できる。特に三重大学の学生との共同醸造の時期は、若い世代が日本酒造りに携わる様子も見学可能。高田本山専修寺への参拝と合わせて訪問すると、門前町の歴史と文化を一緒に体験できる。詳細は電話での問い合わせが必要。
地元三重県産の酒造好適米を使用した純米大吟醸『寒紅梅』が、地酒愛好家から高い評価を得ている。特に山田錦を50%まで磨いた純米大吟醸は、上品で華やかな香りと繊細な味わいで人気を博している。また、三重大学との産学連携で醸造した『三重大学』は、若い世代の感性を取り入れた新しい日本酒として注目を集め、地域活性化への貢献が評価されている。伝統と革新を融合させた酒造りで、三重県を代表する地酒として確固たる地位を築いている。
〒514-0114 三重県津市一身田町295