明治11年(1878年)札幌で創業、明治33年(1900年)に夕張炭鉱の需要を見込んで栗山町に移転。13棟が国の登録有形文化財に指定され、約1万坪の敷地に明治から昭和期にかけて建築された18棟の歴史的建造物群を有する。2019年には日本遺産「炭鉄港」の構成文化財に認定。北海道産米100%・完全無添加の酒造りにこだわる
明治11年(1878年)、小林傳四郎により札幌市すすきので創業。明治33年(1900年)、初代小林米三郎が夕張炭鉱の需要と良質な水を求めて現在の栗山町に移転。「北の地で錦を飾る」という決意から「北の錦」と命名。昭和19年(1944年)に完成した旧本社は現在「北の錦記念館」として平成7年(1995年)から一般公開され、約5000点の酒器や酒造り道具を展示。平成18年(2006年)、小林家住宅、一号蔵から六号蔵、蒸米場、旧ビール庫・材料庫、麹室など13棟が国の登録有形文化財に指定。平成20年(2008年)から添加物完全排除、平成22年(2010年)から北海道産米100%使用を実現。地元農家が農閑期に蔵人として従事する伝統と、30代の若手が活躍する革新性を併せ持つ。令和元年(2019年)には日本遺産「炭鉄港」の構成文化財として認定され、北海道の産業遺産としての価値も高い
北の錦記念館では約5000点の酒器や酒造り道具を展示し、無料試飲や蓋元限定酒の販売を行っています。酒蔵見学は10名以上の団体のみで、5日前までの予約が必要です。特に4月第2週の土日に開催される「酒蔵まつり」では、普段立ち入りできない酒造りの内部を一般公開し、新酒の振る舞いや露店も楽しめます。
北の錦はKURA MASTERで連続して高い評価を受けています。2020年に「北の錦純米大吐醸 暖簾ラベル」がKURA MASTER 2020純米大吐醸部門でプラチナ賞を受賞し、出品824点中のTOP 18 SAKEおよび大吐醸部門TOP 5に選出されました。2022年には「北の錦 蓋元限定 純米大吐醸」、2025年には「北の錦 純米大吐醸 雪心」がプラチナ賞を受賞しています。また、アメリカのWSWA ACCESS LIVE 2025テイスティングコンペティションで「北の錦 純米大吐醸 暖簾ラベル」が審査員10名全員一致でDOUBLE GOLD MEDALを受賞しました。これらの国際的な受賞は、北海道産米100%、完全無添加のこだわりを持つ小林酒造の酒造り技術が世界的に評価されていることを示しています。
北海道夕張郡栗山町錦3丁目109番地