元禄元年(1688年)創業の天吹酒造は、佐賀平野東部で300年以上の歴史を誇る老舗蔵です。江戸時代から続く伝統的な酒造りの技術を継承しながら、平成に入って革新的な挑戦を始めました。東京農業大学の研究室が花から分離した花酵母に着目し、全国でもいち早く花酵母を用いた日本酒造りを開始。なでしこ、いちご、アベリア、ひまわり、しゃくなげ、マリーゴールド、月下美人、ベゴニア、日々草、つるばら、オシロイバナという11種類の花酵母を使い分け、それぞれの花が持つ独特の香りと味わいを日本酒に表現することに成功しました。この花酵母日本酒は、従来の日本酒の概念を覆す華やかでフルーティーな香りと、繊細な味わいが特徴です。全国新酒鑑評会では12年連続入賞、7度の金賞受賞という輝かしい実績を持ち、海外のコンクールでも高い評価を獲得。100年以上前に建てられた国の登録有形文化財の蔵で、伝統と革新が融合した唯一無二の日本酒を生み出し続けています。