愛川町の自然豊かな環境に位置し、約200年の歴史を持つ全量純米蔵。入口に樹齢400年の欅の大木がそびえ立つ。速醸の「残草蓬莱」と生酛の「昇龍蓬莱」の2ブランドを展開し、丹沢水系の伏流水を使用した地元に根ざした酒造りを実践。
文政13年(1830年)創業の大矢孝酒造は、愛川町で約200年の歴史を誇る老舗酒蔵です。戦国時代に北条氏の騎馬隊長を務めた大矢氏の子孫により営まれ、入口には樹齢400年の欅の大木が歴史の証人として佇んでいます。8代目蔵元の大矢俊介氏は、2016年に杜氏制を廃止し、社員による酒造りへと大きな転換を図りました。全量純米酒にこだわり、丹沢山系の清冽な伏流水を仕込み水に使用。「残草蓬莱」は速醸仕込みで若々しくフレッシュな味わいを、「昇龍蓬莱」は伝統的な生酛造りで自然の乳酸菌を活用した深みのある味わいを追求。白麹使用や低アルコール、スパークリングなど革新的な商品開発にも積極的に取り組み、「ざるそ」の愛称で親しまれるなど、地域に愛される酒蔵として新たな歴史を刻んでいます。伝統と革新を融合させながら、愛川の豊かな自然と共に歩む、まさに地域密着型の蔵元です。