株式会社鶴野酒造店

寛政～享和年間（1789-1804年）頃に創業された鶴野酒造店は、能登半島の東海岸、富山湾を見下ろす鵜川地区で230年以上にわたって酒造りを続けてきました。代々受け継がれてきた伝統的な製法を守りながら、現在は14代目の鶴野晋太郎氏が家族と共に蔵を運営しています。同蔵の特徴は「生きるお酒」という理念のもと、自然の力を最大限に活かした酒造りです。タンクごとの個性を重視し、ブレンドを行わずに各タンクの特徴をそのまま活かす手法を採用しています。また、火入れは最小限に抑え、-5℃から0℃の厳格な低温管理により、酒本来の生命力を保持しています。木製甑での蒸米、昔ながらの槽搾りなど、機械化が進む現代においても手作業による伝統的な製法を大切に守り続けており、地元農家との契約栽培による原料米を使用することで、土地の個性を表現した日本酒造りに取り組んでいます。

現在のところ、定期的な酒蔵見学は実施していませんが、事前にお問い合わせいただければ対応可能な場合があります。詳細については、直接お電話（0768-67-2311）でご相談ください。営業時間は9:00から18:30となっています。能登半島の美しい富山湾を望む立地にあり、伝統的な酒造りの様子をご覧いただける貴重な機会となります。