天正11年(1583年)に尾張国から加賀藩祖前田利家公に仕えるため初代「神谷内屋甚右衛門」が移住し、殿様専用の酒造りを始め、寛永5年(1628年)に屋号「谷内屋」と酒銘「加賀鶴」を拝命した、約440年の歴史を持つ石川県最古の酒蔵です。現在18代目の主人神谷正利氏が経営し、江戸時代中期に建てられた酒蔵と主屋は文化庁登録有形文化財に指定されています。「酒造りは米作りから」という理念のもと、JA金沢市三谷支部管内の14戸の農家と契約栽培した酒米「五百万石」を主力とし、兵庫県産の高品質な「山田錦」も使用しています。金沢の城下町で伝統的な酒造りを続ける小さな地酒蔵です。
天正11年(1583年)、初代「神谷内屋甚右衛門」が尾張国(現在の名古屋)から加賀藩祖前田利家公に仕えるため金沢に移住し、殿様専用の酒造りを開始したのが始まりです。寛永5年(1628年)には屋号「谷内屋」と酒銘「加賀鶴」を拝命し、加賀藩の正式な酒蔵としての地位を確立しました。「加賀」は藩名、「鶴」は縁起の良い鳥として選ばれたもので、以来440年以上にわたってこの銘柄を守り続けています。現在は18代目の主人神谷正利氏が経営し、伝統と革新を両立させた酒造りを実践しています。江戸時代中期に建てられた酒蔵と主屋は、北陸街道沿いの商家造りの特徴を保ち、「ちょんなけずり」(荒割り)という独特の仕上げ手法を持つ貴重な建物で、文化庁登録有形文化財に指定されています。石川県最古の酒蔵として、金沢の武家文化と深く結びついた武勇伝を持つ蔵元であり続けています。
酒蔵見学を実施しており、月曜日~土曜日の①10時30分、②13時30分、③15時〜の3回実施しています。所要時間は試飲を含め約40分で、料金は1,000円(購入時割引券として使用可能)です。事前予約が必要で、電話での受付けのみとなっています。
2013年能登杜氏自醸清酒鑑評会吟醸酒の部で第1位を受賞し、技術力の高さを証明しました。また、ミシュラン星付きレストラン(ニューヨーク2つ星、カリフォルニア3つ星)で採用されるなど、国際的にも高い評価を得ています。「加賀鶴 純米大吟醸 68号」は2018年に全日本空輸の国際線ビジネスクラスで提供されるなど、金沢を代表する日本酒として国内外で評価されています。江戸時代中期に建てられた酒蔵と主屋は文化庁登録有形文化財に指定され、歴史的価値が認められています。
〒920-0818 石川県金沢市大樋町8-32