豊橋市に残る2軒の酒蔵の一つとして、徳川家康ゆかりの栄川(えいせん)の泉を仕込み水に100年の伝統を守る。4代目杜氏・小林周太郎が広島県酒類総合研究所で学び、前但馬杜氏に師事して造る『食事にあうお酒』は、地元豊橋産の米と愛知県産『夢吟香』を使用。『公楽』『不老門』『延年』の縁起の良い銘柄で知られ、東三河12店舗の地酒専門店で時に売り切れるほどの人気を博す小規模ながら確かな技術の蔵元。
大正9年(1920年)、三重県伊勢出身の創業者が豊橋市花田町で酒の量り売りから始め、後に造り酒屋へと発展。初代小林周太郎が徳川家康ゆかりの栄川(えいせん)の泉を発見し、この地での酒造りを決意。昭和7年(1932年)12月6日に合名会社として正式設立。以来100年以上、福井酒造と共に豊橋市に残る2軒の酒蔵の一つとして、代々小林家が杜氏を務める家族経営を継続。4代目の小林周太郎は広島県酒類総合研究所で醸造技術を学び、平成14年からは前但馬杜氏の岡田勇氏に師事。小規模ながら全工程を杜氏自ら管理する手造りにこだわり、『公楽』(みんなで楽しめる酒)、『不老門』『延年』(長寿と健康を願う)という縁起の良い銘柄で地元に愛される酒造りを続けている。