安政元年(1854年)創業、霊峰筑波山東麓に位置する歴史ある酒蔵。筑波山系の湧水『府中六井』に恵まれ、初代山内権右衛門が開いた170年以上の伝統を持つ。現在7代目が継承する蔵の最大の功績は、幻の酒米『渡船』をわずか14gの種籾から復活栽培させたこと。『すべては、いい酒を醸すために』の理念のもと、30年にわたる研究と実験を重ね、伝統と革新を融合させた酒造りを実践。石岡市は『関東の灘』とも称され、古くから酒造りが盛んな地域として知られ、筑波山や袋田の滝など茨城県の観光名所を訪れる多くの人々に愛され続けています。
安政元年(1854年)、関東の灘と呼ばれた石岡の地で創業した府中誉は、170年以上の歴史を誇る。霊峰筑波山東麓の豊かな自然環境と良質な伏流水に恵まれ、代々酒造りの技と心を受け継いできた。現在7代目が継承する蔵の最大の功績は、明治〜大正時代に途絶えた幻の酒米『渡船(わたりぶね)』の復活。山田錦の親品種であるこの米を、研究機関に保存されていたわずか14gの種籾から復活栽培に成功し、全国で初めて商品化を実現した。30年にわたる試行錯誤の末、地元農家との契約栽培により安定供給を確立。1升1万円の『渡舟 純米大吟醸』は、果実を想わせる爽やかな香りと芳醇でふくよかな味わいで、日本酒愛好家から高い評価を得る。瓶内二次発酵によるスパークリング日本酒など革新的な商品開発も手がけ、『すべては、いい酒を醸すために』の理念のもと、伝統を守りながら新たな日本酒の可能性を追求し続けている。
府中誉では直売店での試飲や購入が可能で、営業時間は10:00から15:30(昼食休憩は12:00-13:00)、土日祝休み(ただし12月の土曜日は営業)です。酒蔵見学も可能で、お気軽にお問い合わせください。特に幻の酒米「渡船」を使用した日本酒や、季節限定の生酒「太平海」などの試飲を楽しめます。山田錦の親品種である「渡船」の復活栽培の歴史や、筑波山系湧水「府中六井」を活かした酒造りについて詳しく聞くことができ、日本酒文化に興味のある方にとって貴重な体験となります。
府中誉の最大の功績は、昭和前期以降絶滅品種であった幻の酒米「渡船」の復活栽培と商品化です。山田錦の親品種であるこの酒米を、研究機関に保存されていたわずか14gの種籾から地元農家との協力により30年の歳月をかけて復活させたことは、日本酒業界に革新をもたらしました。「渡船 純米大吟醸」は1升1万円という高級酒でありながら、果実を想わせる爽やかな香りと芳醇でふくよかな味わいで日本酒愛好家から絶大な支持を受けています。また、瓶内二次発酵によるスパークリング日本酒の開発など、伝統と革新を組み合わせた酒造りが業界内外から高く評価され、茨城県の酒造技術の高さを全国に示しています。
茨城県石岡市国府5丁目9番32号