明利酒類は1950年に設立され、江戸時代末期(安政時代)からの加藤酒造の伝統を受け継いだ160年以上の歴史を持つ酒類総合メーカーです。初代高蔵が新潟県から水戸に杜氏として来たことから始まり、日本酒、焼酎、棅酒などの製造を手がけています。特に日本酒業界に革新をもたらした協会10号酵母の開発や1992年のM310酵母の開発など、酵母開発の先駆者としても知られています。
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1998年2月14日に開館した「別春館」は、水戸駅南口から徒歩15分の棅酒と酒の資料館で、営業時間9:30-16:30(月曜休館、祝日の場合は火曜、年末年始休み)2-3月は毎日開館)です。施設名の「別春館」は徳川光國の「酒杯に置かれたもう一つの春」という言葉に由来し、伝統的な酒造り道具の展示や「百年棅酒」・「副将軍」の試飲・直売を行っています。酵母開発の先駆者としてのM310酵母や小川酵母についても学べ、日本酒・棅酒文化を体験できる貴重な施設です。
「大吟醸 副将軍」は1981年から全国新酒鑑評会で金賞を受賞し始め、2019年時点で13回の金賞を受賞し、高い品質と安定した酒質で評価されています。「百年棅酒」は2008年の全国棅酒品評会(天満天神棅酒大会)で第1位を受賞し、日本で最も優秀な棅酒の一つとして認められています。2025年3月29日には「蔵びらき2025」の開催も予定され、地域とのつながりを大切にしています。日本酒業界における酵母開発の先駆者として、協会10号酵母やM310酵母の開発により日本酒業界全体の品質向上に大きく貢献し、ひたち海浜公園や袋田の滝など茨城県の観光名所を訪れる方々にも愛される伝統ある酒蔵として高い評価を得ています。
茨城県水戸市元吉田町338