来福酒造は、約十種類の酒造好適米と天然の花酵母を使用。酒造好適米は、地元米を中心に現地に出向いて契約栽培をしているものもあります。自社で精米と酵母培養を実施し、花酵母を使用した日本酒造りのパイオニア。
1716年(享保元年)、近江商人が筑波山麓の良水の地に創業。三百年の歴史を持つ。創業当時からの銘柄「来福」は、俳句の「福や来む 笑う上戸の 門の松」に由来。筑西市唯一の酒蔵。
来福酒造では花酵母を使用した日本酒造りの見学が可能で、約十種類の酒造好適米と天然の花酵母による独特な製造工程を間近で見ることができます。直営店の大吉蔵も併設されており、試飲や購入も楽しめます。事前予約により蔵見学ツアーに参加でき、三百年の歴史を持つ筑波山麓の伝統的な酒造りを体験できます。地元米を中心とした契約栽培の取り組みや、自社精米・酵母培養の様子も見どころの一つです。
来福酒造は花酵母を使用した日本酒造りのパイオニアとして、国際的な評価を受けています。東南アジア、ヨーロッパ、アメリカへの輸出も行い、海外の国際日本酒コンクールでも入賞を重ねています。特に花酵母シリーズは革新的な取り組みとして業界内外から高く評価され、全国新酒鑑評会でも優秀な成績を収めています。2016年にはワイン醸造免許も取得し、「SUNRISE」や「SUNSET」などの地ワインも製造するなど、多角的な酒類製造で注目を集めています。三百年の伝統を守りながらも常に革新を続ける姿勢が、各種品評会での受賞につながっています。
茨城県筑西市村田1626